子宮卵管造影検査は不妊症の原因を
みつける最初の一歩です。
他の検査と合わせて行うことで適切な治療方針が立てられます。
子宮卵管造影検査(HSG:Hysterosalpingography)は、不妊症の原因となる「卵管」や「子宮」の異常を見つける検査です。子宮卵管造影検査では子宮口から造影剤を注入し、X線で確認しながら卵管の通過性や子宮の形態を調べることができます。女性側の不妊の原因で一番多いのは卵管が詰まったり、周囲に癒着して動きが悪くなったりしていることですが、子宮卵管造影検査で簡単に確認できます。
妊娠成立のプロセス~受精から着床まで~
「妊娠」の成立は、精子と卵子が出会うところから始まります。
排卵、受精を経て、受精卵が卵管を通って子宮に移動し、子宮内膜に着床すれば妊娠に至ります。この妊娠のプロセスのどこかに障害があると妊娠しにくくなります。
① 精子が腟内に「射精」され、精子は子宮腔内を通って卵管へ進みます。
② 卵巣内で1個の卵子だけが成熟して「排卵」し、卵管采を通って卵管の中に入ります。
③ 精子と卵子が出会い「受精」し、生まれるのが受精卵です。
④ 受精卵は、4~6日間かけて細胞分裂繰り返しながら子宮腔内にたどり着きます。
子宮にたどり着いた受精卵は、子宮内膜に「着床」し、妊娠が成立します。